映画『Baby's Breath』:イントロダクション

「ノン・フィクションの軌跡」×「奇跡のフィクション」=ハイブリッド社会派ムービー!



形容の仕様も無い映画が、一人の赤ん坊とともに誕生した!!

企画の発端は、浅田好未(元パイレーツ)の妊娠を知ったことに始まる。マスコミ発表以前に知った製作チームは、妊娠5ヶ月から出産までの5ヶ月間の妊婦・浅田の身体の変化をつぶさに捉えながらも、作品に投影させ仕上げていく劇映画を企画、本人のみならず周囲の家族の了解を得て撮影を完遂した。

ノン・フィクションの迫力を通したフィクションである本作品の主題は、ずばり「親子の絆」「生命誕生の素晴らしさ」である。そして、その先には、現在、社会問題にもなっている「小子化」への警鐘がある。今作は「不妊症」「不育症」などの不安を抱えた将来のママ達を勇気付ける作品になれば、との思いもある。再出発した「乳がん」の女性も登場するし、「交通遺児」や「片親」の子供たちへの眼差しも忘れない。まさに、全ての女性に捧げる「女性賛歌」なのである。



また、日本初とも言える、母子の「産まれる前の親子共演」というのも話題である!浅田ママと産まれる前の(お腹の)赤ちゃんが「エコー(超音波断層装置)映像」で共演をしているのだ。そして、物語のクライマックス・・・とうとう出産を終え、わが子(実子)と過ごすママの姿がドキュメンタリー映像で映し出され、素顔の「浅田好未」の情愛溢れる姿がフィクションと融合し厚みをもたらす。

ドキュメンタリーとドラマの2つの要素が相乗効果で紡ぎ合い−「軌跡と奇跡の核融合」を起こし、「愛の諸相」を奏でる。まさに、「前代未聞のハイブリット社会派ムービー」の誕生なのだ!


新局面を魅せる俳優陣

グラビアアイドルとして「だっちゅーの!」で一世を風靡したユニット「パイレーツ」の浅田が、本作で一女優として華麗なる飛躍も遂げてもいる。ユニット解散後、芸能活動をしばらく休止していたが、その間の起業・結婚・妊娠が新たな女性としての厚みをもたらし、揺らぎの無い自信として画面に存在感たっぷりに反映されている。

マリの夫・祐介役には、「キッズ・リターン」「秘密」「ごくせん」等、幅広い作品に出演し、2004年には格闘家に転向、「PRIDE」「HERO'S」に出場した事でも話題となった金子賢。浅田同様、実人生の厚みが芝居の振幅をより力強いものとし、久方ぶりのスクリーン復帰を見事に飾っている。

主人公を支える母親役には伊佐山ひろ子、さまざまな事情を抱えた女性をワンギャル出身の益子理恵や街田しおんらが等身大に見事に演じている。また、永倉大輔、堀内正美、宮本大誠、山本修ら実力派が脇を固めている。

監督・脚本の任に当たるのは、映画『哀憑歌』(ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2008フォーラムシアター部門招待作品)で劇場用長編映画デビューしたばかりの俊英・金丸雄一。新藤兼人・降旗康男・三池崇史・中野裕之らの巨匠・鬼才監督の助監督を務めて来た映画界の叩き上げである。V6スペシャDVD「それぞれの空Drama Short Clip」(06)で監督デビューし、TOYOTA Isis(アイシス)WEB-CM『ルッキン・フォー』でも好評を博した期待の新鋭である。

タッグを組むカメラマンは、『蝉しぐれ』で第29回日本アカデミー撮影賞に輝く釘宮慎治。女性の心理描写を細やかかつ大胆に見事に切り取っている。繊細かつ情緒豊かな旋律を見事に書き上げたのは、行定勲監督とのタッグも多い音楽担当のMOKU。映画・CM・テレビから自身の楽曲活動まで多岐に渡る活躍を見せるミュージシャンである。